ブラックリストと聞くとイメージとしては、そういったリストが各消費者金融間で共有されているのではないかと思う人も多いと思います。しかし、実際はそういったリストは実在しません。個人信用情報機関があり、そのデータに金融事故の情報が記載されて、借り入れに影響している状況のことをブラックリストにのったと呼んでいるのです。キャッシングやローン、クレジットカードの利用などで、それら利用者は誰もが全てその情報機関に登録されます。ローンやカードの利用、ケータイ機種代金の分割払いなども含まれて掲載されています。そういった利用のデータは全てがこの個人信用情報機関に各社から情報提供されており、新たな取り引きの際にはこの情報を他の業者も共有してデータ照会できるようになっています。そこで管理されているデータを見て、過去にブラックの金融事故があったかどうかがわかってしまうのです。

実際にブラックとして登録される事例としては、借入金支払いでの長期延滞、自己破産、債務整理、保証会社が返済する代立弁済などがあります。1番多いのは長期延滞で、この情報は多少の返済遅れでは掲載されず、だいたい3ヶ月以上の支払い遅れがあると「長期延滞」と見なされることが多いようです。返済できずに無視を続けた結果、知らないうちにブラックリスト入りして、新たに借り入れしようとした時に審査落ちし、この時点で初めて自分がブラックリスト入りしてしまったのではないかと実感する人もいます。ブラックリストに入った時点でなにか通知が個人宛に届くわけではありません。この情報は延滞の場合で5年、債務整理の情報は10年の記録が残ります。それらの年数はあくまで、その原因となった理由がクリアになってからの年数ですから、延滞が続いている場合はずっと記録が掲載されたままで、5年が先延ばしになっていくだけです。

1度ブラックリスト入りしてしまうと、今まで普通に借り入れできていた条件とは一気に状況が悪くなってきます。融資可能だった業者から取り引きを停止させられたり、家電商品を割賦で購入しようとしても審査で落ちてしまったり、お金がないからと消費者金融や銀行へキャッシングを希望しても申し込みの段階で断られてしまったりすることもあります。

しかし、ブラックだからといってどこの業者も相手にしてくれないわけではありません。諦めず、自分にあった消費者金融を探していきましょう。